慢性の腰痛
椎間板(ついかんばん)ヘルニア
椎間板ヘルニアは中腰など不自然な作業姿勢や重量物を運搬する仕事の人に多い腰痛です。
背骨のつなぎ目には椎間板というものがあり、椎間板は、『髄核』という柔らかい組織とその周りを覆う『線維輪』という組織が保護しています。
加齢などと共に線維輪の水分が失われ、重いものを持ったりして負荷がかかることにより、線維輪から髄核が飛び出します。これによって神経などを刺激して強烈な痛みが生じます。
椎間板ヘルニアの症状
椎間板ヘルニアの症状としては、腰の痛みのみならず、下半身、太ももやふくらはぎ、足などにまで痛みが広がる『坐骨神経痛』などが生じるのが特徴です。
安静にしていれば痛みが治まってきますが、医者に行かずに放置すると、また重いものを持ったときにさらに髄核が飛び出し、痛みが悪化、慢性化します。
このような症状が出た場合にはすぐに医師に受診しましょう。
椎間板ヘルニアの治療方法
まず、ヘルニアというと手術を想像する人が多いと思いますが、90%以上は手術せずに直ります。
とにかくまずは医者に行きましょう。飛び出た髄核は安静にすることで元に戻ることもありますので、3~6ヶ月程度様子を見ます。
その際は、コルセットを装着して腰を保護したり、温熱、牽引療法、痛み止め薬などを行う場合が多いです。
これでも改善が見込まれない場合は、手術ということになりますが、手術まで行くのは10%程度です。
また、手術もさほど難しい手術ではなく、30~1時間程度で終了します。なお、その際5日前後の入院が必要になります。
いずれにしましても、我慢できるからと放置せずに医者に行くことが完治への近道です。
ぎっくり腰
ぎっくり腰は簡単に言えば、腰の捻挫です。
重いものを持ち上げたりした拍子にぎっくり腰になったりします。捻挫ですので、骨には以上はありませんが、じん帯や椎間板にダメージが加わり引き起こされます。
ぎっくり腰の症状
これは激痛です。寝ていたり前かがみになっていれば少しは楽といいますが、それでも激痛が走ります。
ぎっくり腰になると動くことは不可能と考えてください。ほぼ、寝たきりの状態となります。
ぎっくり腰の治療
ぎっくり腰の治療方法は『安静にすること』です。4日前後寝ていれば痛みが和らいできます。また、腰を暖めるようにしてください。ただし、痛みが和らいでからも、コルセットなどを巻いて無理をしないようにしてください。
再発もありえますので、対処方法としては、運動をしっかりと行い、足腰の筋肉をしっかりと鍛えることが重要です。
坐骨神経痛
坐骨神経痛というのは腰痛の症状の中では、ぎっくり腰、ヘルニアに並んで耳にする言葉ではないでしょうか。
それでは、坐骨神経痛はどのような病気でしょうか。
坐骨神経というのは腰から下を支配する大きな神経の束だと考えてください。
この神経の束が何らかの理由によりストレス、圧迫されて起こる痛みを坐骨神経痛といいます。
坐骨神経痛といってもその原因は、ヘルニアであったり、糖尿病、変形性腰椎症、脊椎分離症などが原因の場合があります。最も多いのはヘルニアでしょう。
坐骨神経痛の症状
坐骨神経痛の症状としては、腰だけではなく足までに痛みが走るということです。
この痛みの症状は原因や、状況により様々です。
坐骨神経痛の治療
坐骨神経痛の治療は、原因がヘルニアであればヘルニアを治療するといったように、その原因自体を治療します。
原因がわからない場合は、温熱療法などの対症療法などに頼ることになります。
脊椎分離症・脊椎すべり症
脊椎分離症は簡単に言いますと、背骨の椎弓という部分が骨折することによって起こる病気です。
腰に負担をかける仕事やスポーツを続けることによってストレスがたまり疲労骨折を起すのです。分離した部分がずれると、脊柱すべり症になります。
脊椎分離症・脊椎すべり症の症状
必ずしも痛みが強いとは限りません。症状が進行することによって坐骨神経痛になる場合もあります。
脊椎分離症・脊椎すべり症の治療
治療方法は基本的にはコルセットを巻いて、痛み止めを飲んで数ヶ月で治ります。
ただし、痛みがひどい場合は手術をする場合もあります。
骨粗鬆症
骨粗しょう症は非常に有名な病気ですのでもう説明は要らないかもしれないですね。
骨粗しょう症は骨がスカスカになってもろくなってしまう病気です。骨折をしやすくなったり、腰が痛くなったりします。
カルシウム不足や運動不足、ホルモンのバランスの変化などで起こります。
女性に多い病気で、無理なダイエットによるカルシウム不足や、閉経後のホルモンの変化などで起こります。
骨粗しょう症の症状
骨粗しょう症になると、骨折しやすくなったり、腰が痛くなったり、背中が曲がり、背が縮んでしまったりします。
骨粗しょう症の治療と予防
・カルシウム(600mg以上)とビタミンDをしっかりととる。(サプリメントなどが良い)
・しっかりと運動をする。毎日3キロ程度のウォーキングでよい。
こういった日々の行動と、若いうちに注意をしておくことが重要です。
変形性腰椎症
椎間板の老化、スポーツ、力仕事をしている人に見受けられる病気です。
背骨の椎骨の間が狭くなり、お互いにぶつかり合って痛みが生じます。
変形性腰椎症の症状
こちらは、背中を曲げたりすると痛みが生じます。
変形性腰椎症の治療方法
コルセットを巻いたり、痛み止めを飲んだりします。また、腰を暖めることで症状が和らいだりもします。
腹筋や背筋で腰を鍛えることが重要になります。
心因性腰痛
心因性腰痛はストレスによって起される腰痛です。
ストレスは万病の元ですので、本当に注意が必要ですね。
心因性腰痛を解消するにはストレスの元を断つことや、カウンセリング、ストレッチやマッサージなども重要です。これらは体も気持ちいいですから、当然リラックス>>>ストレス解消になります。